9月末、一人の生徒が高校卒業という大きな節目を迎えました。A君は晴れやかな笑顔で卒業証書を受け取りました。
「もう一度、やり直したい」春の転入
今年の春、A君は奉還町学習センターの扉を開きました。様々な事情があり、全日制高校での卒業が難しくなってしまったA君。
「一度は高校卒業を諦めようかと思いました」
初めて相談に来た日、A君はそう打ち明けてくれました。でも、その言葉の裏には「本当はもう一度チャレンジしたい」という強い気持ちが隠れていたのを、私たちは感じ取っていました。
通信制高校なら、9月卒業という選択肢があります。春に転入して、半年間で必要な単位を取得すれば、高校を卒業できます。
午後から始まる、自分のペースでの学習
転入後、レポート課題に取り組む日々。英語、数学、地歴公民…。周りの生徒たちもそれぞれ違う科目に取り組んでいる中、「みんないっしょに違うことをする」という奉還町学習センターの空間が、A君にとって心地よかったようです。
わからないところは遠慮なく質問し、先生たちの丁寧なサポートを受けながら、一つひとつ着実に課題をクリアしていきました。
単位認定試験、そして合格
9月、いよいよ単位認定試験の日がやってきました。
提出したレポート、参加したスクーリング。すべての条件をクリアしたA君は、自信を持って試験に臨みました。先生たちも、半年間の努力を知っているからこそ、心から応援していました。
そして…合格の知らせ。
「先生、合格しました!」
センターに報告に来たA君は喜びと共に、
「一時は諦めかけたけど、先生たちがいつもサポートしてくれたから、最後まで頑張れました。本当にありがとうございます」
新しい一歩へ
卒業後、A君は10月から岡山県内の会社に就職することが決まっています。
「これからは社会人として、新しいスタートを切ります。ここで学んだこと、諦めずに最後までやり遂げることの大切さを、仕事でも活かしていきたいです」
卒業証書を受け取ったその日、そう語ってくれたA君。その表情は、春に初めて会った時とは比べ物にならないくらい、自信に満ちていました。
「学ぶ」ことに遅すぎることはない
奉還町学習センターには、様々な理由で全日制高校を続けられなくなった生徒たちが集まってきます。でも、ここには「もう一度チャレンジしたい」という気持ちを応援する環境があります。
自分のペースで、自分の目標に向かって。時には仲間と一緒に、時には先生のサポートを受けながら。
A君の物語は、決して特別なものではありません。でも、諦めずに一歩ずつ前に進めば、必ずゴールにたどり着けることを証明してくれました。
Sさん、卒業おめでとうございます。そして、新しい人生の第一歩、心から応援しています!
商店街の賑わいとともに、明日もまた、新しい物語が奉還町学習センターで始まります。
※奉還町学習センターでは、転入学・編入学のご相談を随時受け付けています。「もう一度、やり直したい」と思っている方、まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせ
📞 086-897-2476(担当:右田)
📧 info@sgsg.work
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